日本農薬RCR2017
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物流安全、化学品・製品安全物流安全11) 輸送時における安全管理 毒劇物、消防法上の危険物・指定可燃物を輸送する際、万が一の事故に迅速に対応するため、連絡先、措置方法、注意事項等を簡潔に記載したイエローカードの携行をドライバーにお願いしています。また、混載輸送や中継地等での積み替え後の小口配送等で、イエローカードでの対応が困難な場合を考慮して、外装に応急措置内容が分る「指針番号」「国連番号」を記載した「容器イエローカード」を表示しています。何れも日化協が推奨しているものです。また、イエローカードの携行が不要とされる製品についても、2010年度より送り状の裏面にイエローカードと同様の注意事項を記載した当社独自の「ホワイトカード」を作成して携行するシステムをつくり、物流安全に努めています。2) モーダルシフトの推進 CO2排出量削減のため、ニチノーサービス事業所間の輸送を中心にトラックによる輸送から鉄道または海上輸送に転換するモーダルシフトに取り組んでいます。本年度はトラックによる輸送が減少したため、鉄道及び海上輸送の割合(モーダルシフト率*)は11%となり、前年に比べて2ポイント上昇しました。今後もモーダルシフトに配慮していきます。 一方、輸送量は前年に比べて33%低下しました。また、物流に伴うCO2排出量は1,522t(前年度比65%)となりました。*モーダルシフト率=(鉄道と海上の輸送量)/(合計輸送量)×100化学品・製品安全21) 環境・安全と動物愛護に配慮した製品開発 現在使用されている農薬は病害虫や雑草から農作物を守るだけでなく、人や環境生物への影響についても十分に配慮されています。当社では、より環境・安全・健康に配慮した農薬を目指して研究開発に取り組んでおり、近年は探索研究段階における安全性研究の早期化と多角化を推進しています。これらにより、各種リスクの早期評価が可能となるだけではなく、環境や安全あるいは動物愛護への意識高揚にも繋がっています。研究開発では性能評価のほか最新の科学に基づいた30項目以上の毒性試験や環境・残留性試験により安全性を評価したうえで、各国の登録認可を経て製品化しています。 また、海外拠点の拡充に伴う海外での事業展開において(表)(裏)ホワイトカードメジャーフロアブルの容器イエローカード15,37310,92314,38413,7629,28810991110(年度)輸送量 (千t・km)モーダルシフト率 (%)2012201320142015201620,00015,00010,0005,000020151050輸送量モーダルシフト率物流安全、化学品・製品安全RESPONSIBLE CARE REPORT 201720

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