殺ダニ剤 ダニコング フロアブル

日本農薬株式会社

ダニコングの効果

ステージ別殺ダニ活性

対象種 LC50(ppm)
雌成虫(2日後) (7日後) 幼虫(5〜6日後) 第1静止期(5日後) 第1若虫(5日後)
ナミハダニ(日農感受性系統) 1.04 33.9 0.44 0.36 0.32
ミカンハダニ(日農感受性系統) 1.02 11.4 0.63 1.32 0.72

日本農薬株式会社 社内試験

ミカンハダニのライフサイクル

ハダニの全ステージに活性があります。

優れた効果持続性

ハダニ類に対する効果持続性

グラフ

効果持続性に優れハダニの発生を長期間抑えます。

既存剤抵抗性ハダニへの効果と効果発現速度

既存剤抵抗性のハダニ類に対する防除効果

グラフ
  • ダニコングFL 2,000倍
  • 対照A剤 2,000倍
  • 対照D剤 1,000倍

日本農薬株式会社[社内試験](2009年)

日本農薬総合研究所試験 作物:りんご

試験方法:
所定濃度の薬液を4ℓ/樹背負い式動力噴霧器で散布。7日後、14日後、21日後に処理葉を切取り、リーフディスクを作成、雌成虫を接種した。接種10日後に次世代幼虫の生存虫数を調査した。
既存剤に抵抗性の発達したハダニ類に対しても高い効果を発揮します。

ナミハダニ雌成虫に対する効果発現速度

グラフ

25°C

  • ダニコングFL 2,000倍
  • A剤 2,000倍
  • B剤 1,000倍
  • C剤 2,000倍
提供ハダニ:
ナミハダニ(日農感受性系統)雌成虫
供試作物:
インゲン(リーフディスク)
試験方法:
所定濃度の薬液をスプレーガンで50mℓ/m2散布し、風乾後ハダニを接種した。その後、経時的に正常、異常、死亡虫数を調査した。
グラフ

15°C

  • ダニコングFL 2,000倍
  • A剤 2,000倍
  • B剤 1,000倍
  • C剤 2,000倍
提供ハダニ:
ナミハダニ(日農感受性系統)雌成虫
供試作物:
インゲン(リーフディスク)
試験方法:
所定濃度の薬液をスプレーガンで50mℓ/m2散布し、風乾後ハダニを接種した。その後、経時的に正常、異常、死亡虫数を調査した。
低温時には効果発現までに時間を要する傾向があります。

作用症状

作用症状

異常興奮、麻痺などの症状を示さず、既存剤と異なり異常・死亡個体の体色も変化しません。

作用経路、耐雨性、温度別活性

作用経路(経口・経皮活性)

ミカンハダニ雌成虫(処理2日後調査)

LC50(ppm)
経口 経皮※※
≒3 30〜100

[パラフィルム法]
薬液滴下したろ紙を薄く伸ばしたパラフィルムで覆い、ハダニを接種、24時間後にハダニをカンキツのリーフディスクに移した
[※※シャーレ接触法]
シャーレ内壁に薬液散布し、ハダニを接種、5時間後にハダニをカンキツのリーフディスクに移した

経口・径皮ともに活性を示しますが、経口活性の方が強いと考えられます。

耐雨性(室内カップ法、人工降雨試験)

グラフ

薬剤散布1日後人工降雨、風乾後ハダニ接種、接種2日後成虫調査、接種9日後次世代幼虫調査

散布液が乾いてからの降雨であれば十分効果を発揮します。

温度別活性差(室内カップ法)

ナミハダニ雌成虫(処理2日後調査、15°Cのみ5日後調査)

  LC50(ppm)
15°C 20°C 25°C 30°C
ダニコングFL 0.55 0.70 0.31 0.29
A剤 1.0 0.84 0.49 0.53
C剤 0.77 1.5 0.50 0.52
D剤 1.3 2.3 1.1 0.97

温度による効果差は小さいと考えられます。(低温時には効果発現まで時間がかかる場合があります)