農薬の散布量の目安

農薬のラベルを見ると、希釈倍数は記載してあるが、「10アール当り使用液量(散布量)」が記載されていない、というものがあります。 いったいどのくらい撒いたらよいのだろうか?と迷う方もいるかと思います。 この場合、散布者が散布量を決めてもかまいません。 但し、やみくもに散布するのではなく、適正量の散布が必要です。

  1. 農薬の散布量は、立体的に散布する場合でも「10アール当り何リットル散布する」という具合に、面積あたりの散布量になっています。 何も植わっていない地表面だけに散布する場合は、「10アール当り100リットル散布」が基準となります。
    これを覚えておくと便利です。
  2. 作物は生育ステージにより大きさが異なりますから、この10アールあたり100リットルの量を立体的に積み上げていけばほぼ目的の散布量となります。

    具体的には

    高さ 目安量
    地面~ひざ程度の高さまで 100~150リットル
    ひざ~背丈まで 150~300リットル
    背丈~2m程度 300~500リットル
    2m以上 500~700リットル

    最近の農薬では登録票に使用量が記載されており、以下の範囲であることが多いです。

    高さ
    果樹 200~700リットル
    野菜 100~300リットル
    水稲、麦 60~150リットル
    200~400リットル
  3. これらを目安に以下の条件を考慮して調整すると良いでしょう。
    • 葉や枝の茂っているものは多めに
    • 栽植密度の高いものは多めに
    • 薬液の付着しやすいものは少なめに、付着しにくいものは多めに
    • ダニ剤のように、葉の裏表散布が必須のものは多めに
    • 吐出量の多い噴霧器や霧の粒子が粗い噴霧器は多めに
    • 「なし」や「ぶどう」のように棚仕立てにしている作物は、見掛けは高いのですが、ほぼ平面の作付けとなります。平面散布に両面散布を加味して散布します

散布の基本は「ラベルにしたがって」ということになりますが、散布量がラベルに記載されていない場合は、上記の散布量を「目安」の参考にしてください。また散布量の記載がある場合でも、散布量に幅があり、散布量の判断に迷う場合は上記を参考に、適量散布を心がけてください。
なお、散布液の調製に際しては、使用残りの薬液が生じないように調整を行い、使い切るようにしてください。
また、散布に当たっては、周辺の環境に配慮して、農薬が飛散しないよう注意して下さい。
<当記事は2013年7月時点の登録情報や知見に基づいて作成されております>

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