よくあるご質問

園芸殺菌剤

その他

Q 銅殺菌剤とはどういったものなのでしょうか?
A 金属である銅の持つ殺菌効果を利用した殺菌剤です。 銅剤には塩基性硫酸銅などを有効成分とする無機銅剤と8-ヒドロキシキノリン銅などを有効成分とする有機銅剤、さらに銅剤に他の殺菌剤を組み合わせた混合殺菌剤などもあります。(2013年1月回答)
Q 銅の殺菌効果とはどういった作用なのでしょうか?
A 銅は作物上の水分中で銅イオン化します。その銅イオンが病原菌に取りこまれ病原菌の生理活性を抑制することにより殺菌作用を発揮します。(2013年1月回答)
Q 無機銅剤と有機銅剤では効果面ではどういった違いがありますか?
A 両方とも主に細菌性病害、糸状菌病害に防除効果を発揮します。 無機銅剤は銅そのもの含有率が高いので糸状菌病害に比べて細菌性病害に対して高い効果があります。 また、有機銅剤は無機銅より菌への透過性が高く、細菌に比べ細胞膜の厚い糸状菌性の病害に高い効果があります。 ちなみにどちらも予防効果になりますので、病害の発生前に予防的に使用することにより高い効果を得られます。(2013年1月回答)
Q 無機銅剤と有機銅剤では安全性面ではどういった違いがありますか?
A 無機銅はポジティブリスト対象外物質ですので、一部例外を除き、使用時期や回数の制限がありません。 但し、作物によっては使用時期や連用により薬害発生リスクがありますのでご注意ください。 有機銅は無機銅にくらべ薬害発生リスクは小さいですが、他の化学合成農薬と同じく使用時期や回数の制限があります。(2013年1月回答)
Q 殺菌剤の説明でよく「治療効果(治療剤)」、「予防効果(予防剤)」という言葉を聞きますがどういった効果でしょうか?
A 治療効果とは薬剤が植物体内に浸透し、植物に侵入した菌を殺菌できる効果です。病害発生初期であれば病害の伸展を阻止できますが、一般的な「治療」という言葉のイメージとは違い、植物にできた病斑自体はなくなりません。 予防効果とは病害発生前に散布し植物を保護しておくことによって、後からの病害の発生を抑える効果です。一般的に予防効果のみの薬剤は病害発生後での使用では十分に効果が発揮されません。(2013年9月回答)
Q 病害の多かった落葉果樹園の収穫後の適切な管理方法を教えてください
A 薬剤による管理方法としては秋冬期防除があります、登録のある予防殺菌剤で病原菌の密度を下げたり、翌年の病害の発生源になる新芽などへの感染を防ぎましょう。
また薬剤使用以外では、落葉などの感染源の撤去が重要です。病害が発生した落ち葉なども来年、病害の発生源になります、園外に撤去したり土中深くに埋めて菌が飛散しないように管理してください。(2013年9月回答)
Q なしの黒星病対策に収穫終了後の秋防除が重要だという話を聞きましたがどうしてでしょうか?
A 黒星病は秋(平均気温15℃~21℃の時期)に、降雨によって葉の病斑から翌年の新芽へ感染します。黒星病に感染した新芽は来年の病害の発生源になりますので、それを防ぎ、翌年の黒星病発生源を減らす秋防除はとても重要です。(2019年1月回答)
Q 果樹の冬季防除にマシン油と銅剤を散布したいのですが、どちらを先に散布すれば良いのでしょうか?
A 銅剤を先に散布することをお勧めします。マシン油を先に散布すると、作物体に水をはじく油の皮膜ができるため、殺菌剤の付着が阻害され効果が低下してしまうおそれがあるためです。また、その後のマシン油の散布は、銅剤散布後2週間以降にすれば殺菌効果への影響は低くなります。(2013年11月回答)

オキシラン水和剤

Q どういった殺菌剤なのでしょうか?
A 広範囲の病害に予防効果を示す「有機銅」と「キャプタン」を配合した総合殺菌剤です。広範囲の病害に効果がありますので様々な病害を同時防除でき、耐性菌発生リスクも低いので病害の予防的防除に適した薬剤です。(2013年9月回答)
Q なしの黒星病の秋期防除に使用する場合のポイントを教えてください。
A 秋、黒星病の病原菌は雨によって葉の病斑から翌年の新芽に移動します。オキシラン水和剤で翌年の新芽を病原菌から保護し、来年の黒星病の発生源を減らすことができます。薬剤の使用回数に注意した上で、葉が落ちてなくなるまで10日間隔くらいで散布すると効果的です。(2013年9月回答)

Zボルドー

Q ラベルにキャベツやはくさいと書いていないが使えますか?
A キャベツ、はくさい共にラベルに書いてある「野菜類」含まれますので使用することができます。(2012年9月回答)
Q 農薬によっては、ラベルの注意事項に「ボルドー液と混用してはいけない」という表記がありますが、ボルドー液とZボルドーは同じですか?
A 別のものです。ボルドー液は石灰ボルドー液とも呼ばれており、アルカリ性が強いため一部の農薬を分解してしまうので、そういった農薬と混用できません。Zボルドーは中性~弱アルカリ性ですので、様々な農薬と混用できた事例があります。(2015年9月回答)
Q Zボルドーをブロッコリーに使う場合、注意すべき点があったら教えてください。
A Zボルドーは、育苗期と花蕾肥大期には薬害の懸念がありますので、生育期から出蕾までの使用を厳守してください。また、使用間隔は短くても7~10日はあけてください。(2019年1月回答)
Q 野菜類の使用時期に ‐ と記載されていますが収穫前何日まで使用できるんですか?
A 野菜類の使用時期に制限はありません。したがって薬液が乾けば出荷可能ですが、作物により、汚れなど目立つことがありますので注意してください。(2012年9月回答)
Q 樹木類に適用のある「斑点症(シュードサーコスポラ菌)」とはどのような病害ですか?
A 「斑点症(シュードサーコスポラ菌)」とは様々な樹木に斑点状の葉枯症状を引き起こすシュードサーコスポラ属の菌による斑点症の病害の総称です。この病害にはマツ類の葉枯病、つつじ類の葉斑病なども含まれます。(2013年5月回答)
Q 樹木の病害防除をするにあたっての効果的な使用方法を教えてください。
A Zボルドーは保護殺菌剤で効果としては予防になりますので、病害が発生し始める頃に使用してください。また、樹木の種類や使用時期よって薬害が発生するおそれがありますので事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください。(2013年5月回答)

フジドーLフロアブル

Q どういった薬剤なのでしょうか?
A 塩基性硫酸銅(無機銅)を有効成分とするフロアブルタイプの殺菌剤です。
無機銅の水和剤と比べると計量し易く、粉立ちがないため散布液調製が簡便なことが特長です。(2013年11月回答)
Q 無機銅の水和剤(例えばZボルドー)と比べて有効成分の銅の含有量が低いですが、効果に影響はありませんか?
A フジドーLフロアブルは有効成分の微細化により、作物への付着性が高く、また、有効成分の銅が広く均一に作物を覆うため、従来の無機銅の水和剤に比較して安定した効果を発揮します。(2013年11月回答)
Q 無機銅の水和剤と比べて耐雨性に違いはありますか?
A フジドーLフロアブルは有効成分の微細化により、作物への有効成分の付着性を向上させているため、従来の無機銅の水和剤と同等以上の耐雨性があります。(2013年11月回答)

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0570-09-1177
技術普及部カスタマーサービス
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