よくあるご質問

水稲その他

その他

Q 稲こうじ病が毎年特定の水田だけ発生が多いのですが、どうして稲こうじ病が集中して発生してしまうのですか?
A 稲こうじ病が特定の水田に発生が多くなるのはよくある現象です。その水田だけ稲こうじの病粒が多く残ったり、ワラと共に病粒が吹き寄せられたりして、稲こうじ病の密度が上がったものと思われます。病粒は翌年の感染源となるため、このような水田は毎年稲こうじ病が多発する可能性が高く、防除の手を抜くことはできません。稲こうじ病は移植後すぐに感染し、生長点付近に存在します。出穂前の降雨等好適な気象条件下で花器感染し、発病に至ると考えられています。(2019年1月回答)
Q 種籾を浸種する際、注意することがありますか?播種しても出芽が揃わないことがありますが
A 出芽を揃えるためには十分に水を吸わせた種籾を播種し、発芽に最適な温度(30~32℃)で管理する必要があります。吸水が不十分であると適切な温度にしても、出芽が揃いません。
浸種の基本は、15℃程度の水温で6~7日間程度浸種しましょう。ポイントは(積算水温で100℃を目安に)、種籾の乾燥状態と水温に合わせて浸種期間を調節することです。日向等で高めの水温の短時間浸種はムラの原因となります。
浸種の際、もみ枯細菌病感染籾を一緒に浸種すると感染の原因となるので注意しましょう。このため、自家採種籾と購入種子を分けて浸種することも大切です。(2013年2月回答)
Q 育苗箱に播いた種籾の出芽が揃わないのですが、どのような原因によるものでしょうか?
A 大きく3つの原因が考えられます。(1)播いた種籾が十分に吸水して、出芽が揃っていたか。(2)育苗箱の床土が十分に潅水されていたか。(3)育苗の温度管理が適切であるかです。
(1)種籾が十分に吸水され、播く時ハト胸状態に出芽が揃っていないと不揃いとなります。十分な浸種と催芽(芽出し)を均一にしてから播種しましょう。
(2)床土潅水の不足は、出芽を遅らせたり、タコ足や床土の持ち上げを起こし、不揃いの原因となります。床土の種類、乾燥状態に応じては種プラント等の潅水量を調節して、十分な潅水をしてから播種しましょう。
(3)播種後の出芽期間は30~32℃の温度管理が必要です。低いと出芽が遅れ、揃いも悪くなります。温度の高過ぎ、低過ぎは病害の発生を助長するので注意しましょう。育苗器使用ではサーモスタットの設定に注意し、ハウスやトンネル育苗では保温資材を適切に使用しましょう。(2013年2月回答)
Q 育苗箱の苗が急に萎れてしまい、水を撒いても復活しませんでした、どのような原因によるものでしょうか?
A 数日間、急に大きな温度変化があった場合は、「ムレ苗」の可能性があります。高温、低温や日射の大きな変化に遭遇すると、根からの吸水と葉からの蒸散のバランスが崩れてしまうために起こる生理障害です。ムレ苗で弱った苗は病原菌に侵され易くなるので、苗立枯病の原因にもなります。特に、5月中旬頃は気象変化が激しいので、この時期に育苗する場合は事前に薬剤 による予防をお勧めします。(2013年2月回答)
Q 高温障害という言葉を聞きましたが、高温により水稲に対してどのような影響があるのでしょうか?
A 直接的な障害としては、異常高温により頴花や籾が脱水状態になり枯れてしまうことなどがあげられます。
間接的な障害としては、高温による稲の葉や根の生育不良が原因で登熟不良になってしまうことや、籾へのでんぷんの転流が阻害され白未熟粒が多発してしまうことなどがあげられます。特に出穂後20日間に日平均気温が26度を超えると白未熟粒が急増しますので注意が必要です。(2013年7月回答)
Q 水稲の高温障害を回避するにはどういった施肥管理が有効ですか?
A 登熟期後半まで稲の活力を維持するため適期に適量の穂肥の施用が有効です。特に食味重視のため窒素を抑えている場合は、生育後半に稲体が栄養不足に陥らないよう注意してください。(2013年7月回答)
Q 水稲の高温障害を回避するにはどういった水管理が有効ですか?
A 地温を下げ根の発根を促進するため、可能であれば少しでも冷たい水のかけ流しが有効です。出穂後、穂が傾くまでは湛水状態を保ってください。落水が早すぎると胴割れ米が発生するおそれもあります。土壌の下層から十分な水分や養分を吸収させるため、完全落水は最低でも出穂後30日間は圃場が乾かないようにし、できれば収穫直前まで間断かん水の継続に取り組んでください。(2013年7月回答)
Q 稲を家畜に飼料として与える場合、稲に使用する農薬について注意が必要なことはありますか?
A 稲を家畜に飼料として与える形態によって、使用できる農薬に制限がありますので注意が必要です。
ここでいう形態とは具体的には「稲わらを与える場合(稲わら)」、「収穫した米を与える場合(飼料用米)」、「稲の茎葉と穂を同時に収穫し、主にサイレージ調整したもの(稲発酵粗飼料、イネホールクロップサイレージ)を与える場合(飼料イネ)」があります。(2014年1月回答)
Q 稲わらを家畜に飼料として使用する場合、稲にどういった農薬を使用することができますか?
A 稲に登録がある農薬であれば使用することができます。稲への使用基準(農薬登録)通りに使用してください。(2014年7月回答)
Q 収穫した米を家畜に餌として与える場合(飼料用米)、稲にどういった農薬を使用することができますか?
A 収穫した米を籾摺りした状態で飼料にするかどうかで、使用できる農薬が異なります。まず、籾摺りをした玄米やその加工品を飼料にする場合、稲に登録がある農薬を使用基準(農薬登録)に従って使用した米であれば問題ありません。籾摺りをしないで籾米やその加工品を飼料にする場合、稲の出穂後に使用できる農薬に制限があります、この場合使用できる農薬のリストはこちら(農林水産省ホームページの「多収品種に取り組むに当たって-多収品種の栽培マニュアル-」) をご参照ください。また、このリストにある有効成分どうしの組み合わせの混合剤も使用することができます。(2019年1月回答)
Q 稲の茎葉と穂を同時に収穫し、主にサイレージ調整したもの(稲発酵粗飼料、イネホールクロップサイレージ)を与える場合(飼料イネ)、稲にどういった農薬を使用することができますか?
A このような場合の飼料イネ栽培にあたっては、栽培期間中使用できる農薬が定められています。
使用できる農薬のリストはこちら(農林水産省ホームページの「稲発酵粗飼料に係る適正な農薬の使用について」)をご参照ください。
リスト中にない農薬(種類名で表記)については使用することができませんのでご注意ください。(2014年1月回答)

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0570-09-1177
技術普及部カスタマーサービス
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