日本農薬株式会社 「農業 × 人材 × 未来」 RECRUITING

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安全性・医薬ユニット(毒性・薬理)「農薬として登録するために、より良い化合物を世に送り出すために」
H.M.

総合研究所
安全性・医薬ユニット 毒性・薬理グループ
2007年入社
生命科学研究科専攻修了

大学院で、環境浄化にかかわる研究に従事。就職活動開始当初は、環境に悪いという思い込みから農薬に否定的だった。しかし、食糧生産における農薬の必要性や徹底した安全性評価の実際を知り、環境負荷の低い農薬開発に尽力したいと思うようになる。

最後の砦

農薬は人が口にする農作物に使用するものです。そのため、農薬として製品化するには、国によって設けられた厳しい基準を満たし、人や環境に対して安全であることを証明しなければなりません。そのために必要な試験や評価を行うのが安全性・医薬ユニットであり、私は人への影響を評価するために動物や細胞を用いて毒性試験を行うグループに所属しています。所属グループでは毒性試験全般を実施しますが、そのなかで私は主にラットやウサギを使って生殖発生毒性(※1)についての試験と評価を行っています。また、農薬の安全性研究以外にも、医薬品等の農薬以外への用途を探る研究も行っています。

私たちが安全性評価するタイミングは、新規化合物に農薬としての可能性がある程度認められ、生物ユニットの開発担当者が実用化に向けた研究を開始してからが中心です。最近ではこれまでよりも早期の段階から毒性評価を始めるケースも増えています。毒性試験の結果によって人体への悪影響が予測され、改善方法が見つけられないときは、開発の中止を進言するのも私たちの重要な使命であるため、より早い段階で毒性の有無を判断すれば、開発の無駄を抑えられるというのが、その理由です。 ※1 生殖発生毒性…生殖行為や受精、妊娠、出産などに影響する毒性や、子どもがお腹の中にいるときから産まれた後の奇形や機能異常などを引き起こす毒性のこと。

より正確に

安全性の評価は、適正に行われた実験のデータに裏付けられた高い信頼性があって初めて成り立ちます。
試験で得られたデータは社内で十分議論され、必要に応じて社外の専門家から意見をいただいたり、ときには新たな評価方法を開発したりしながら、試行錯誤を繰り返すので、評価に数年かかることもあります。その後、それら試験が適正に行われたか、データが正確なものか政府機関の審査を受け、ヒトや環境に対して安全性が確認されたものについてのみ農薬として登録されます。製品化されたときにはそれらデータは安全で安心して使用していただくための根拠にもなるため重要なものであると考えています。
正しい評価を行うには、動物に表れたわずかな変化が、化合物の影響なのか、偶発的な変化によるものなのかを見抜くための観察眼を磨く必要性やデータを総合的に判断する力が必要となります。経験が物をいうこともあり、私はまだまだ未熟ではありますが、日々やりがいを感じ働いています。

チームプレー

研究というと一人で行うイメージが強いと思いますが、この仕事は、さまざまな人との連携なしには成り立ちません。毒性試験は、チームを組んで行うことが多く、試験結果についてチーム内で議論を交わしながら前へと進んでいきます。また、試験動物の飼育を行う専任者がいるおかげで、スケジュールどおりに、必要な試験を行うことができるのです。
長期間に及ぶ試験や中・大型動物への試験は外部の検査機関へ委託することもあり、そのような場合は外部機関に適正な試験を実施してもらうため試験依頼、監修等を実施します。こういった多くの人たちに対して、自分の考えを伝え、相手の意見も取り入れながらコミュニケーションを重ねていくことが、安全性評価という誤判断の許されない業務では非常に重要になってきます。

大学院時代、初めて学会発表したときの写真。
とても緊張しました。

社員一覧