日本農薬株式会社 「農業 × 人材 × 未来」 RECRUITING

ENTRY Sitemap in English MENU MENU

合成研究「粘り強く挑戦し続け、創薬の端緒を切り拓く」
I.Y.

総合研究所
合成1グループ
2007年入社
理学府分子科学専攻修了

父親がエンジニアをしており、自然な流れで自らも研究職を志すようになる。日本農薬への就職を決意したのは、研究の自由度の高さを感じたから。

スターティング・ランナー

合成ユニットの使命は、病害虫防除や雑草防除に効能がある新規化合物を創薬することです。そのアプローチには、大きく3種類あります。一つ目が、化学的なアプローチから効能が見込める化合物を探す方法、二つ目が、最新の特許情報を参考にし、改良を加えていく方法、三つ目が、自然界に存在し、病害虫防除や雑草防除の機能を備えた天然物を分析、その組成などを参考にする方法です。

現在、私は農薬の探索研究の中で新規化合物のデザインと合成を行う仕事を担当しています。合成した化合物は、生物ユニットの探索担当者に農薬活性の評価を依頼して、効能の有無や、作用症状などを調べてもらいます。評価結果から、農薬となる可能性がわずかでも感じられたときは、生物ユニットの探索担当と情報を交換しながら、さらに改良を加えるということを何度も繰り返していきます。

つまり、合成ユニットは、創薬という壮大な道のりの入口を担う立場にいるわけです。
これまでに殺虫剤、殺菌剤、除草剤と農薬の主要な分野を経験してきました。分野毎に差異は多少あるものの、探索研究における創薬までの試行錯誤はどの分野も変わりません。
これは効くだろうと期待を持って合成した化合物が全く生物活性を示さずガッカリすることも度々です。一方で、合成した化合物が当初狙った活性とは異なる思いもよらない生物活性を示すことに遭遇し、興奮したこともあります。
創薬研究のキャリアとしてはまだ浅い部類に入ると思いますが、上記のような「創薬研究の醍醐味」は何度も経験しています。

高い壁

農薬開発には、10年を要すると言われています。その端緒となる新規化合物の探索研究もトライ&エラーの繰り返しで、開発の一つの目安となる特許出願に至るものは、ごくわずかしかありません。また、他社との競争もあり、発想力などのセンスだけでなくスピード感を持った研究推進力も必要とされます。

誰もが必要とされるいずれの能力を最初から持っているわけではありません。業務を通しての経験や日々の努力によって培うことができます。そしてなにより研究に対する情熱が農薬開発にはとても大切になってきます。
「創薬」という壁の高さは、どんなアプローチから行っても決して簡単には超えることができません。しかし、この高さこそが、研究者である自分を奮い立たせています。

いつか、必ず

この仕事に必要な資質には、3つあると思います。1つが、わずかな可能性をつかみ取るため、粘り強く試行錯誤を繰り返す「忍耐力」です。2つ目として、新たな知識を貪欲に吸収する「好奇心」も欠かせません。発想力や独創性、センスは、その土台として創薬に関する深い知見があってこそ発揮されるものです。例えば、合成技術一つとっても、常に最新技術をキャッチアップしていないと、研究の選択肢を自ら狭めることになってしまうからです。最後の1つが、「コミュニケーション能力」です。生物ユニットなどの他ユニットの探索担当者と協力して研究を進める必要があり、この仕事は、決して一人ではできないからです。

とはいえ、私自身、すべての資質を十分に備えているわけではありません。だからこそ、そのことを意識し、磨いていくことで、新たな原体の発見に結びつけたいと思っています。

学位授与式のあとに研究室の前で教授(右)と同僚の研究員(中央)と一緒に記念撮影。

社員一覧