日本農薬株式会社 「農業 × 人材 × 未来」 RECRUITING

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製剤研究「海外シェア拡大を見据え、生物効果増強のための製造技術を検討する」
T.S.

生産本部
技術部 生産技術センター
1993年入社
工学部 物質工学科 卒

兵庫県の日本海に面した港町に生まれる。関西にありながら、雪の多い地帯でもあり、冬は自宅前でスキーを楽しんでいた。そのためか、中学・高校はバスケットボールやサッカーに明け暮れていたが、一番好きなスポーツは今でもスキーである。

「製造レシピ」を作る

製剤技術課では、主に「新製品の製造技術検討」「海外生産対応」「天然由来成分枯渇、原料生産中止に伴う新原料の策定」という3つの役割を担っています。製造技術検討業務は、研究部門で決定された有効成分や副成分及びその組成をもとに、製品を安定的・継続的に生産するための最適な製造方法を決定することです。たとえるなら、成分、組成の決定が「製品のレシピ作り」ならば、製造技術検討は「製造のレシピ作り」と言えます。決定した製造方法を生産現場に指示し、現場の技術者とともに安定した製造ができるまで実験を繰り返します。

それに対し海外生産対応というものは、製品を海外で委託生産する際、委託先の工場設備に見合った生産技術を開発することを指します。当社の海外売上比率50%を目標にしていく中で、海外での生産は必須の条件となりました。しかし、原料の仕入方法や管理システムの違い、または現地作業員の仕事に対する意識の違いにより、日本国内と同じように生産を行うのは簡単なことではありません。現在生産を委託・検討しているマレーシア・アメリカ・イギリスの各工場に生産指導をするほか、トラブルが起きた際には現地に足を運び現場と一体になって問題解決に努めています。

着実な研究が製品効果の向上に貢献する

製剤技術課は、現在6名のスタッフで業務にあたっています。それぞれ担当しているテーマが異なっており、基本的には担当している業務に関して、1人が責任を持ってミッション完了まで導きます。

私がこれまで担当したテーマの中に、除草剤『サンダーボルト007』の生物効果増強を目的とした研究がありました。原体に他の原料を添加して製剤化する目的の一つに、有効成分の効果を最大化することが挙げられますが、研究を進める中で、既存の原料処方に大きく優る生物効果を発揮する処方を見出すことができました。その結果、国内・海外市場拡大を期待できるまでの製品にすることができ、自分自身の研究成果により、市場拡大の可能性を強く実感できました。

現在、開発から生産までを一貫して行っている農薬会社は、日本には当社を含めて4社ほどしかありません。製剤技術課の限られた人数での業務には、一人ひとりに大きな責任が伴いますが、最終製品が完成するまでの流れに貢献していることを間近に感じることができることが何よりの醍醐味です。

化学の知識を農薬の研究へ

「化学の知識が活かせる研究職を」と考え就職活動を行っていた私は、研究室の教授の勧めから当社の選考を受けました。実はそれまで日本農薬という会社の名前すら知らず、心細く思った私は両親に相談。すると、兼業農家を営んでいたこともあってか、家族は皆当社のことをよく知っていました。自分の生活にも密接に関係していたことに親近感を持ち、農薬の研究開発に強く興味を惹かれたのはその頃からです。

「誰にでも0から1を作ることができる」ことに魅力を感じてのめり込んだ化学の世界ですが、社会人になった今となっても化学の奥深さを感じています。たとえば、同じ化合物の原料でも天然物なのか合成品なのかで製剤物性に差異が出たり、製造条件が気温・湿度などで変化する粘性や水分に大きく影響されるなど、いまだに多くの発見があります。新しい化学の研究には決まった答えが用意されていないからこそ、「自分だったらどうするのか?」を常に考えながら仕事をすることが何よりも重要なのだと実感しています。

大学4年時、研究室にて。

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