日本農薬株式会社 「農業 × 人材 × 未来」 RECRUITING

ENTRY Sitemap in English MENU MENU

生物研究(代謝・環境)「生体内や環境中で農薬がどう変化するのか解き明かす」
Y.M.

総合研究所
代謝・環境グループ
2009年入社
生命環境科学研究科応用生命科学専攻修了

社会へ出ても研究職として働いていきたいが、企業における研究は時間やコストなどの制約が多いイメージが強く、悩んだ。そのような中、日本農薬は、本人のやる気次第でさまざまな研究にチャレンジできる風土があることを知り、入社を決める。

足跡を追う

安全性・医薬ユニットの毒性・薬理グループが、主に化合物による毒性の有無を試験するのに対して、我々代謝・環境グループは、動植物の体内や環境の中で、化合物がどのように変化していくのか、その過程を解きあかします。例えば、畑に農薬を散布したときに作物や周辺の土壌に吸収された農薬が、どのような化学変化をおこし、分解されていくのか。それによって生じた化学物質が作物や土壌から近くの川や水路などへ流れ出るのであれば、その経路や量は、どうなるのか。どのような化学物質が生体内や土壌中にどの程度残留するのか。このような農薬の分解経路と分解物の構造を解明する――つまり、代謝のメカニズムを追究しています。これらの試験によって得たデータは、毒性・薬理グループが調査する毒性試験の結果とともに、農薬の登録に使われます。

また、効能があることは認められたものの、どうして効くのか分からない農薬について、生体内で起こっている作用を明らかにする作用機構研究を行うのも、我々の仕事の一つです。

「なぜ」に挑む

現在、私は農薬の土壌や作物中における残留リスクの評価や土壌中における動態に関する研究に携わっているのですが、この仕事は、「なぜ?」という疑問と徹底的に向き合う仕事なのだと、つくづく感じます。

畑の作物にA・Bの物質を投与したら、周辺の土中からA・B・Cと3種類の物質が検出された場合、Cという物質が出た背景について仮説を立て、実験によって証明しなければなりません。本来、分解されるはずの化合物が、ある条件下で残留してしまうのであれば、そのメカニズムを解明する必要があります。しかも、決められたタイムスケジュールや許されるコストの中で、解にたどり着かなければなりません。そのために参考となる情報を、社内はもとより、学会、文献などをあたって収集します。ときには、同僚と意見を出し合うこともあれば、一人、仮説立てから実験までを黙々と繰り返すこともあります。それでも、解明の糸口すら見つからないときは、もどかしく、辛いものです。しかし、まるでブラックボックスのような動態や作用機構を科学的に仮説立てて証明していく過程は、研究者としての腕を試されているようで、充実した日々を送っています。

世界で通用するために

当社は、世界市場を意識して、今まで以上に海外展開へ注力しています。そのため、創薬の早い段階から海外での農薬登録を意識した研究開発に取り組んでいるところです。

この大方針に向かって、私なりにできることを考えたとき、国際的に通用する人材を目指すべきだと考えています。それは、語学力だけでなく、世界各国、特に、厳しい基準を設けているヨーロッパの農薬登録に関する情報を集め、年々変わる内容を追跡し続けることや、海外の農業事情、各地の環境特性などにも注目して、世界のどこの地域でも農薬登録に関する各種試験に対応できる専門性を身につけていきたい。その専門性を軸に、他の研究分野にも挑戦し、研究者としての幅を広げていくのが、当面の目標です。

大学院修士課程2年のとき。研究室の同窓会の2次会にて。

社員一覧