日本農薬株式会社 「農業 × 人材 × 未来」 RECRUITING

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NICHINO座談会Vol. 1 Nihon Nohyaku Roundtable

日本国内の農薬市場規模は、2012年農業年度において約3,300億円。アメリカ、ブラジルに次ぐ世界第3位のスケールである。この国内市場には、大小さまざまなメーカーと流通業者が存在し、熾烈なシェア獲得競争を繰り広げている。
農薬の流通経路は、①商系ルートと②系統ルートの2大流通ルートが伝統的に存在するが、最近では、農業資材専門卸商社→<ホームセンター・量販店>→農家・生産団体という新しいルートも出現してきた。

今回は、そうした状況の中、米どころの本場である新潟を中心に、商系ルートで永年の実績を持つ卸売会社大手の神山物産株式会社農産営業部の目黒達也部長様、小売り大手の株式会社共栄農工社の佐藤富一専務取締役様を交えて、国内農業の最新トピックと地域農業の諸課題、さらに、メーカー・卸・小売りの3社の今後のあるべき関係について話し合っていただいた。司会は、日本農薬で当地を担当する営業本部の野村圭作が担当した。

半世紀を超える取引関係

私は入社10年目なのですが、多くの先輩から、とにもかくにも神山物産さんと共栄農工社さんとは、語り尽くせないほどの長く深いお付き合いをいただいており、会社にとってかけがえのないお取引先であると指導されてきました。

確かによく続いてきましたよね。ウチの会社は120年以上の歴史があるんですが、日本農薬さんとは、かれこれ50年以上のお付き合いになりますね。

ウチの会社も創業60年を超えていますが、ウチも神山さんを通じてですが、日本農薬さんとは、50年以上のお付き合いがあります。ひとことで50年といいますが、これまでの歴史は、語り尽くせない価値があるお取引の関係ですよね。

ウチは卸売業なので、さまざまのメーカーとのお取引がありますが、日本農薬さんは、社内でも、農薬メーカーの老舗としてだけでなく、品質においても高い評価がされている会社として確かな存在感があります。

とにかく、数多くのメーカーから多種多様な製品が出されますが、私どもとしては、メーカーも商品も良い物だけを選んで、ユーザーである農家さんに提供していきたいと思っています。量がまとまらないと商売になりにくいというビジネス上の本音もあるのですが、作物を共に作っていくという意味では、まずは品質であり、神山さん同様に日本農薬さんは、もっとも頑張ってもらいたいメーカーの代表格です。

減反政策の転換

ここにきて、政府が減反政策の見直しを宣言しましたね。

これは、実に大きな政策転換でしたね。減反政策は、賛成派の意見も反対派の意見も、それぞれの納得性があるんですが、とにもかくにも、失われた「ふるさとの農地」が蘇り、そこに作付けがされるということは、目に浮かぶ景色としても良いですし、ビジネスの局面でいえば、間違いなく卸市場のパイも拡大するという意味で歓迎できる政策だと思っています。

エンドユーザーである農家さんに直接接する私どもの立場も同様の意見をもっています。もちろん、現実的な課題は色々あります。代表的なのは、農業に従事する方々の高齢化で、減反政策に不安をもっている方々も大勢いらっしゃいます。私も地元の出身ですので、そうしたお気持ちとご心配は痛いほどわかりますが、ただ頭を抱えて嘆くのでなく、常に新しい成長の道筋を一緒になって考えていきたいものです。

しかし、新潟県は、米どころということもあって、農薬メーカーにとっては、激戦地なのかもしれませんよね。また米に関しては、品種改良も進み、いもち病に強い品種(コシヒカリBL)も導入されました。また、食の安全という考え方は消費者にも浸透し、減農薬のトレンドは今後も続いていくでしょう。減反は私たちにとって歓迎すべき政策ではありますが、同時に解決していかなければならない問題も色々とあります。

確かにそのとおりです。我々に単に物を買っていただくだけでなく、流通の問題でいえば、私どもはお客様である農家からお米を買い取り、販売も手がけています。もちろん、新潟米のブランドを守るために、農薬に関する規制もきちんとクリアーし続けていかなければなりません。その意味で、メーカーである日本農薬さんに対する期待は大きなものがあります。

有り難うございます。ホントに励みになるお言葉です。

メーカーに対する期待

日頃からご指導をいただいておりますが、改めて当社に対するご要望はございますか。

とにかく、色々なメーカーがあるわけだけど、リーダーシップを日本農薬さんにとって貰いたいという思いは強いですね。JAさんの存在は大きいし、JA系の農薬メーカーもあり、それぞれに良さはありますので、お互い共存共栄でやっていく積もりですが、従来どおり、日本農薬さんには、優れた製品を開発して貰いたいし、農家さんに対する指導や普及活動にも力を入れて欲しいですね。ちなみに、日本農薬さんの、カスタマーセンターは我々にとっても農家さんにとっても、どのような悩みに答えて下さる頼りになる存在です。

農薬を最終ユーザーに販売する立場でいえば、新潟県は、農薬の5割減栽培と9成分以下という独自の基準を設けています。メーカーにとっては、厳しい基準だと思いますが、食の安全という時代的なコンセプトを考えた場合、またブランド価値を維持させることを考えた場合、良い考え方だと思います。その意味で、農薬メーカーにとっては、目黒さんの仰るとおり、厳しい市場なのかもしれませんが、新潟を押さえれば、全国に普及できる大事な市場と考えてほしいものです。

今後に向けて

さらに私どもの営業活動に関する、ご要望はございますか?

これは、昔から言われていることですが、営業マンである野村さんには、足繁く通ってもらって、人間として、しっかり存在感を示してもらいたいものです。同じような製品なら、顔馴染みでしかも、人柄のいい人から物を買うというのは、どのような商売だって同じだと思うんです。その意味で野村さんはよくやってくれていますよ。

情報化の時代ですから、迅速な情報提供力と知識はますます重要になっていくでしょうが、生産現場である圃場に長靴を履いて・・・ということも大事かもしれません。とにかくメーカーと卸・小売りが協力して、地域の農業を守り育てるという気概でやっていきたいものですね。

今日は貴重なご意見を色々と聞かせていただき、有り難うございます。メーカーと卸・小売りがスクラム組んで、日本の食を守り育てるという気概を忘れることなく、やっていきたいと改めて思いました。今後とも宜しくお願い申し上げます。

神山物産株式会社

明治24年創業の新潟県きっての老舗卸。肥料・農薬・食品などを中心に日本国内を代表する食品関連企業と直結した強力な商品供給力と情報力そして提案力を武器に、食品に関するさまざまなビジネスを展開している。

株式会社共栄農工社

昭和24年設立の小売り大手。農薬だけでなく、飼料、肥料のほか、農業資材、食品などを幅広く手がける。米穀販売でも定評があり、大型倉庫をはじめ独自の精米プラント、製粉プラントなどの施設も確保している。