日本農薬RCR2017
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2) 環境保全効果:環境保全のための投資及び費用支出による改善効果 生産量の減少、省エネルギーの推進等によりエネルギー使用量及びCO2排出量を大幅に削減しました。また、廃棄物の発生量、最終処分量をグループ全体で削減しました。その他一部の生産品目の変動等により、ばいじん、窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物(SOx)排出量、化学的酸素要求量(COD)負荷は増加しました。グリーン購入・グリーン調達への取り組み4 日本農薬グループでは、日本農薬がグリーン購入ネットワーク(GPN)に加入し、国内グループ各社に展開して積極的にグリーン購入に取り組んでいます。グリーン購入率は国内グループ全体で97%となり、目標(95%以上)を達成しました。今後も品質や価格に加えて環境への負荷も考慮して購入します。 過去6年連続でグリーン調達率100%を達成したことから、より厳しいグリーン調達基準に変更しました。本年度のグリーン調達率は新基準で92%、従前の基準では100%でした。今後もグリーン調達率の向上を目指して取り組みを継続します。低炭素社会づくりに向けた取り組み5 ニチノーサービス佐賀事業所が管理する敷地内に太陽光発電施設が完成し、発電を開始しました(2016年6月)。この施設での発電量はすべて電力会社へ売却され、電力会社の排出係数の低減によるCO2排出量の削減に寄与することになります。 当社独自の活動として国内グループ全体でLocavore(ロカボア)に取り組んでいます。「はくさい」「ねぎ」「ほたて」「かき」等のお鍋の具材は国内自給率の高い農水産物である事から、これらの消費拡大を図り、冬季のお鍋の実施回数のコンテストを継続しています。今回(2015年12月からの3ヶ月間)の参加者数は394名で、最多実施回数は62回でした。更に、環境省が推進する「COOL CHOICE*」を参考に、前年に引き続き「家庭でできる省エネアンケート」を実施し、528名が参加しました(2016年8月)。前年よりも参加者数は減少しましたが、新たに追加した電気のまめ消しやベランダの緑化、エアコンの使用の工夫等に、取り組まれた方の数が増加するなど、家庭でのCO2削減への意識向上が見られました。* 2030年度の温室効果ガスの排出量を2013年度比で26%削減するという目標達成のために、日本が世界に誇る省エネ型の製品・サービス・行動など、温暖化対策に資するあらゆる「賢い選択」を促す国民運動(「COOL CHOICE」のHPより引用)。効果項目内容項目(単位)前年比増減量増減率(%)公害防止大気・水質汚染物質の排出量ばいじん(t)NOx(t)SOx(t)COD(t)+0.1+0.7+0.1+2.7+12+23+9+110地球環境保全温室効果ガスの排出量エネルギー・水使用量CO2(t)エネルギー(原油換算)(㎘)水(千m3)-634-179+24-6-3+15資源循環廃棄物発生量(t)最終処分量(t)-470-1-11-1グリーン調達新基準化学品の供給元について以下の1)の条件を必須とし、加えて2)~4)のいずれかの条件を満たすこと。1) SDS(安全データシート)または同等のGHS関連情報を提供すること。2) 環境保全活動を積極的に推進していること。*13) 環境負荷が少なく有害物質を含まない製品を供給すること。*24) 加工時、製造時に有害物質を使用していないこと。*2*1 活動の例: 環境マネジメントシステム認証取得、レスポンシブル・ケア活動への取り組み、環境保全の国民運動(Fun to Share等)への参画、環境報告書等の発行、環境格付けの取得 等*2 有害物質の例: POPs、農薬原体を除くPRTR該当物質、各国での重大な規制対象物質(EUのSVHCなど)、食品中に検出されてはならない化学物質 等太陽光発電施設(ニチノーサービス佐賀事業所)2012201320152014(年度)(人)5004003002001000お鍋の回数コンテスト参加者数3502016394305341282環境保全RESPONSIBLE CARE REPORT 201716

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