NICHINO 日本農薬株式会社

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明日の信州の農業を考える(過去の記事)

2017年7月28日の記事【1】

午前中に南信の柿の圃場へ訪問し、フジコナカイガラムシへの薬剤防除効果を見るための調査を行いました。

柿の果実
[写真:当日の柿の果実]

あらかじめ仕掛けておいたトラップにはカイガラムシはかかっておらず。
念のため320果の果実調査も行ったところ、6果でフジコナカイガラムシの寄生もしくは被害が見られました。
若干の発生は見られましたが、今のところは低密度に抑えていると言えそうです。
この圃場の生産者の方に話を聞くと、数種類の果樹を手掛けていると、作業の時間配分が難しいので、農薬の臨機防除はなるべくやりたくないとのことです。
そのためにできるだけ追加防除が発生しないように、効果的な防除方法を見つけるのは重要だと感じました。

りんご圃場
[写真:りんご圃場の様子]

午後は中信のりんご圃場にてハダニ関連の仕事です。
6月28日にダニ剤を散布していたのですが、梅雨明け後で気温も高くなり少し発生が目立ってきました。
寄生の多い木で100葉あたりに80頭程度のハダニが発生。
まだ発生初期であるため、薬剤の効果試験をするにはベストタイミングです。
発生量調査の後にダニ剤を丁寧に散布しました。

りんご果実
[写真:当日のりんごの果実]

次は6日後の8月3日に薬剤の効果を調べたいと思います。

2017年7月28日の記事【2】

果樹類の収穫が忙しい時期になってきました。
私は桃やぶどう、りんごなど果物が大好きなのでうれしい季節です。
本日はぶどうの農薬試験の結果を確認する為に、須坂市の巨峰ハウスに行ってきました。

写真:ハウスの様子。5月22日撮影
[写真:ハウスの様子。5月22日撮影]

農薬の試験といっても害虫や病気の防除効果を調べるものではなく、使用した薬剤がぶどうの果実に汚れやブルームの溶脱をどの程度起こすかを調べる試験です。
ブルームとはぶどうの果実の周りについている白い粉の事で、果実に含まれる脂質が表面に出てきたものです。ブルームは雨や朝露から水分をはじいて果実の病気を防いだり、果実から水分が蒸発するのを防ぎ、新鮮さを保つ働きがあります。
綺麗にブルームがのっている事が良いぶどうの証でもあります。

写真:ブルームが綺麗にのった巨峰
[写真:ブルームが綺麗にのった巨峰]

通常、ぶどうの幼果期~袋かけまでの間は、果実の汚れやブルームの溶脱を防止する為に農薬の散布は行わないか、ごく少量散布が行われます。
今回は当社の農薬がぶどうの幼果期以降に使用された場合、どの生育ステージでどの程度ブルームに影響を及ぼすかを調べる試験を行いました。
これからも日本農薬では病害虫を防除するというだけではなく、いかに高品質な農作物を作るかという観点から農薬の普及を行っていきます。
 

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