医薬・動物薬化学品・医薬・動物薬

医薬・動物薬

コア事業からの展開

 当社の医薬・動物薬事業は、「フジワン」(殺菌剤)の安全性研究から派生した、1985年発売の肝蛋白代謝改善剤「カンテック」(販売終了)の開発から始まりました。農薬メーカーとして培ってきた技術を応用し、外用抗真菌剤(水虫薬)、動物用のノミ・ダニ防除剤などの開発に展開しました。

当社の医薬原薬、動物薬原薬

一般名(主な商品名) 上市年度/受賞歴
ラノコナゾール
● 医療用医薬品
(アスタット®)
● 一般用医薬品
(ピロエースZ、EX)*1
1994 外用抗真菌剤
近畿化学協会化学技術賞(1996)
ルリコナゾール
(ルリコン)*2
(ルコナック)*3
2005 外用抗真菌剤
2016 外用爪白癬剤
フルバリネート
(日農アピスタン)*4
1992 ミツバチ用ダニ駆除剤
ピリプロール
(プラク-ティック)*5
2006 イヌ用ノミ・ダニ防除剤
トルフェンピラド
(TOLFENPRO)*6
2015 ウシ用殺虫剤耳札

®は日本農薬の登録商標
*1 第一三共ヘルスケア株式会社の登録商標です
*2 サンファーマ株式会社の登録商標です
*3 佐藤製薬株式会社の登録商標です
*4 ヴィータ・(ヨーロッパ)・リミテッドの商標です
  現在は株式会社アグリマートが製造販売しています
*5 エランコ ティーアゲズンタイト アーゲーの登録商標です
*6 Bayer  Intellectual Property GmbHの登録商標です

医薬品

水虫薬(外用抗真菌剤)

 当社は、売上高の大半を農薬販売が占める農薬メーカーですが、水虫薬向けの有効成分を医薬品メーカーに供給しています。農薬メーカーがなぜ水虫薬の開発を行っているか、と思われる方が多いと思いますがこの水虫薬事業は農薬研究から派生し、誕生しました。
そのカギは当社の「オールラウンドスクリーニング体制」にあります。1つの化合物に対して、複数の目的の作用(殺虫、殺菌、除草など)について広く評価をするのです。
 水虫薬の有効成分も、当初は農薬としては致命的な「太陽光に弱く植物向けには使えない」との結論が出ましたが、「人体には使えるのでは」との研究者の意見を取り入れ研究を続けた結果、強い抗真菌活性と水虫の原因菌である白癬菌によく効く有効成分「ラノコナゾール」が生まれました。続いて「ルリコナゾール」も発明し、現在、両化合物ともに水虫の治療に用いられています。

Shall we dance?

極微量のラノコナゾールの作用を受け、からみあった皮膚糸状菌

第52回日本電子顕微鏡学会
写真コンクール会長賞
許斐麻美、溜池あかね、大隅正子教授
(日本女子大学理学部)

極微量のラノコナゾールの作用を受け、からみあった皮膚糸状菌

放っておくと危険「爪水虫」 (外部サイト)

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