「明日の農業女子を考える日農」プロジェクト
日本農薬は、日々真剣に農業と向き合う女性農業者の皆さまを
応援したいという想いから、
農林水産省の農業女子プロジェクトに参画し、
「明日の農業女子を考える日農」プロジェクトを進めています。
このプロジェクトを通して、農業女子の皆さまが
より活躍できる環境づくりに取り組んで参ります。
「NEXTラボ」でセミナーを開催:2023年10月実施
2023年10月、「NEXTラボ」にて、「農薬を使った作物の安全性」と「抵抗性管理」の2つをテーマにセミナーを開催しました。(※「NEXTラボ」は、農業女子プロジェクトの中での、女性農業者の学びと交流の場です。参画企業等から、テーマごとに農業に関する実践的な知識や技術等を学んだり、先輩農業女子との交流の場として、農業女子プロジェクト発足10年を機に創設されました。)
「農薬を使った作物の安全性」については、2017年にも同じテーマでセミナーを実施していますが、それから数年経っており、また、農業女子の中には就農して間もない方も多く、農薬について基礎的なことを知りたい、とのご要望があり、改めて今回のテーマで実施致しました。
内容は、毒性とは何か?、残留基準値について、ADIとARfD、法律による管理、などについてお話させていただきました。
「抵抗性管理」については、農薬を使う際に知っておいて頂きたいこととして、テーマに加えました。
内容は、抵抗性がつくのはなぜか?、ローテーション散布、作用機構分類とRACコードなどについて、お話させていただきました。
また、セミナー前に、農薬について様々なご質問をいただきましたので、それらについても、セミナーの中でお答えさせていただきました。
ご質問は、農薬使用時のマスクについてや、散布時の希釈倍数や散布量について、またドローン散布やドリフト、作物残留、抵抗性対策など多岐にわたる内容で、農業女子の皆さまが、普段どのようなことに疑問を持たれているかを知ることができ、今後プロジェクトを進める上でも、とても参考になりました。
今回は、全面リモートにて、全国各地から計29名の方にご参加いただきました。ベテランの方にとっては物足りない内容だったかもしれませんが、基礎的な内容について、学び直しをする良い機会になっていれば、うれしく思います。
今後も、農業女子のみなさまのお役に立つべく、また新たなセミナーや企画を考えていきます。
レイミーのAI病害虫雑草診断モニター企画:2022年実施
【2022年3月】「レイミーのAI病害虫雑草診断」アプリのモニター企画として、リモートミーティングを開催しました。
「レイミーのAI病害虫雑草診断」は、畑や田んぼに発生した病害虫・雑草を調べたいとき、スマートフォンで写真を撮影するとAIがどんな病害虫・雑草なのかを診断し、有効な薬剤情報をおしえてくれる防除支援アプリです。
AI診断だけではなく、天気予報やいもち病の発生予測を見たり、写真の撮影場所を地図上で確認する「マップ表示機能」や、日々の作業記録をつけたり過去の診断データを分析する「圃場管理機能」など、病害虫雑草の管理に役立つ機能が揃っています。
このアプリを使えば新しく就農された方や、ベテランの農家さんでも新しい作物の栽培にチャレンジする場合など、病害虫のことにあまり詳しくなくても防除方法を調べることができ、農業女子の皆様にもきっとお役に立てるツールとなっています。
今回は、農業女子のみなさんに「レイミーのAI病害虫雑草診断」アプリのモニターになって頂き、改善点やアイデアをいただくという企画です。
アプリをより使いやすく進化させることで、農業女子はもちろん農業女子以外の農家さんにとっても便利なツールを作り上げることを目指しています。
リモートミーティングは、全国から17名の方にご参加頂きアプリの使い方などをご説明させていただきました。
ご参加いただいた方の中には、既にアプリをお使いいただいている方もおり、ミーティングでは様々なご意見や鋭いご指摘をいただきました。
今後は、モニター期間終了後に改めてミーティングの場を設け、ヒアリングを実施する予定です。
【2022年7月】
「レイミーのAI病害虫雑草診断」モニター企画のヒアリングミーティングを開催しました。
ヒアリングミーティングは、3月に実施したキックオフミーティングの後、約3か月間アプリを使ってみた上での感想や、「こんな機能を追加してほしい!」、「この部分が使い難い・・」といったご意見を頂くことを目的として実施しました。
3月のキックオフミーティングは全面リモートでの開催でしたが、今回は対面でご参加の方とリモートでご参加の方で、計9名の皆さまにご出席頂きました。
ミーティングの中では、「誰に聞いたらよいか分からないという新規就農者の方向けにとても良いアプリだと思う」「ベテラン農家だと使う農薬はいつも決まっているが、だからこそこのようなアプリによって新しい目線で調べられるのは良いと思う」といったお声を頂きました。
他にも、 「ドローンやウエアラブル端末などと連携させたり、また防除暦や他の農業システムと連携し、農薬の使用プランを立てるのに利用できるとよい」、「病害虫の発生予測機能、また積算温度が分かる機能があるとよい。」、「畑の面積に応じた散布量の計算ができるとよい」といった機能追加のご要望も多く頂きました。
一方で「特に雑草に関する診断は確信が持てない。精度の向上が必要だと思う」「カルテ診断での選択肢が多すぎて判断に迷う。選びやすくする工夫が必要だと思う」といったご指摘も頂きました。
皆さま、積極的に取り組んで頂き、弊社では気付かなかったご指摘や新しいアイデア、なるほど!と思うご要望などをたくさん頂いて、大変勉強になりました。
今後は、頂いたアイデアやご要望を反映すべくシステムの改修に着手し、より便利で使いやすいアプリになるよう進化させていきます。
【対談】レイミー×科学ジャーナリスト松永和紀さん:2020年3月公開
話題は、食品リスクの考え方、中でも農薬や添加物についての考え方や、その理解がなぜ進まないのか、正しく理解するための情報の集め方などについてです、是非ご一読ください。
記事はこちらから
対談記事(前編)
対談記事(後編)
チャットボットサービス:2019年6月公開
2019年6月、ホームページ上のキャラクターが、様々なご案内を行う「チャットボットサービス」を開始いたしました。農薬を使った作物を食べても安全と言えるのはなぜか?消費者に分かりやすく説明したいという農業女子のニーズにお応えする方法を模索する中で誕生したサービスです。
キャラクターアイコンからウィンドウを開き、興味のあるメニューをクリックするか、単語を入力すれば、キャラクターが対話形式で自動応答します。
「農薬の基礎知識」コンテンツでは、毒性とはなにか?、農薬が使われた作物の安全性についてなど、「農薬のキホンがわかるWEB農薬セミナー」の内容やセミナー後に頂いたご質問などをヒントに構成しています。
※チャットボットのシステムは、同じく「農業女子プロジェクト」の参画企業である株式会社NTTドコモ様が開発するシステムを利用しています。
チャットボットのキャラクター「レイミー」は、キックオフミーティングにご参加頂いた農業女子14名の方に選んで頂き、「明日の農業女子を考える日農」のプロジェクトキャラクターとして決定しました。
また、ネーミングは農業女子の方から募集し、夜明けを意味する「黎明」にちなみ「レイミー」に決定しました。「女性が活躍する時代の幕開け、農業女子の新しい未来を開くものでありたい」という想いが込められています。
サービス開始時は、農薬を使った作物の安全性や、農薬登録の流れ等についてのご説明、また農業場面の病害虫解説やおすすめ製品の紹介などに限定してお応えしますが、入力される単語からお客様の興味関心を分析し、対応したコンテンツを徐々に充実させていく予定です。
農薬のキホンがわかるWEBセミナー:2018年実施
【2018年2月】農業女子の皆さまへ向けた「農薬のキホンがわかるWEBセミナー(前編)」を開催いたしました。
このセミナーは、農業女子の皆さまの「農薬を使った農作物を食べても安全と言えるのはなぜか、消費者に分かりやすく説明したい」というご要望にお応えするため、キックオフミーティングにご参加いただいた農業女子の皆さまと一緒に作り上げたものです。
テーマごとに前編・後編の二部構成となっており、今回は前編として「農薬を使った農作物の安全性について」をテーマに実施いたしました。
キックオフミーティングの中で、様々なご意見やアイデアをいただいたことによって、資料には図やイラストをたくさん入れて見やすくしたり、講師とアシスタントとの対話形式にすることで難しい内容を分かりやすくしたりと、色々な工夫を盛り込むことができました。
また、オンラインのライブ配信セミナーとして行ったため、パソコンやスマートフォン等を使ってご自宅にいながら参加することが可能で、全国各地から多数の方にご参加いただきました。
セミナーのプログラムは「毒性とは何か?」「農薬の残留基準値の設定について」など、難しい内容でしたが、ご参加いただいた皆さまからは「農薬についての正確な知識を得ることができた」「消費者の方に説明する上で、ヒントになるキーワードがいくつもあり、とても参考になった」「望んでいた内容のセミナーだったので有難かった」「このような機会をもっと増やしてほしい」といったお声をいただくなど大変好評でした。
今後は、WEBセミナー後編として「正しい農薬の使い方」をテーマに開催する予定です。
<農水「農業女子PJ」の日本農薬WEBセミナーの記事はこちら>
【2018年6月】
農業女子の皆さまへ向けた「農薬のキホンがわかるWEBセミナー(後編)」を開催いたしました。
前回に続き、今回は「農薬の正しい使い方」をテーマとして、実際に農薬を使用する際の流れに沿って「農薬ラベルの確認、農薬の調製、散布、散布後の作業、農薬の廃棄・保管方法、農薬の使用記録」の各項目をご説明しました。
前編セミナー同様、資料には図やイラストをたくさん入れて見やすくしたり、講師とアシスタントとの対話形式にすることで親しみを感じて頂けるような説明を心がけました。
また、農薬の散布液の調製場面や農薬の散布場面については、内容をよりわかりやすくお伝えするため、セミナーのアシスタントも務めている弊社社員が長野県の圃場で実演し、その様子を撮影した動画を組み込みました。
今回のセミナーもWeb配信で行ったため農業女子の皆さまの職場やご自宅などからも参加することが可能で、全国各地から多数ご参加いただきました。
ご参加いただいた皆さまからは、「農薬の使い方、散布方法など動画での説明が分かりやすくよかった。」「前編・後編のセミナーを通して、今までわかっていたことも、確実なものになったと感じた。」といったお声をいただくなど大変好評でした。
新たな企画として、便利にお使いいただけるWebサービスの開発を予定しています。
農業女子の皆さまへ向けた「農薬のキホンがわかるWEBセミナー(後編)」を開催いたしました。
前回に続き、今回は「農薬の正しい使い方」をテーマとして、実際に農薬を使用する際の流れに沿って「農薬ラベルの確認、農薬の調製、散布、散布後の作業、農薬の廃棄・保管方法、農薬の使用記録」の各項目をご説明しました。
前編セミナー同様、資料には図やイラストをたくさん入れて見やすくしたり、講師とアシスタントとの対話形式にすることで親しみを感じて頂けるような説明を心がけました。
また、農薬の散布液の調製場面や農薬の散布場面については、内容をよりわかりやすくお伝えするため、セミナーのアシスタントも務めている弊社社員が長野県の圃場で実演し、その様子を撮影した動画を組み込みました。
今回のセミナーもWeb配信で行ったため農業女子の皆さまの職場やご自宅などからも参加することが可能で、全国各地から多数ご参加いただきました。
ご参加いただいた皆さまからは、「農薬の使い方、散布方法など動画での説明が分かりやすくよかった。」「前編・後編のセミナーを通して、今までわかっていたことも、確実なものになったと感じた。」といったお声をいただくなど大変好評でした。
新たな企画として、便利にお使いいただけるWebサービスの開発を予定しています。
キックオフミーティング:2017年11月実施
2017年11月、全国から14名の農業女子の方にご参加いただき、キックオフミーティングを開催しました。農薬について詳しく知る機会が少ない・・。農薬を使った農作物の安全性について、消費者の方に分かりやすく説明するにはどうしたらよいか・・。そんな農業女子の声を受け、プロジェクト企画第一弾として「農薬を使った農作物を食べても安全と言えるのはなぜか?」「安心安全な農作物生産のための正しい農薬の使い方」などをテーマにしたセミナーを企画しました。
キックオフミーティングでは、参加メンバーの皆さまに模擬セミナーをお聞きいただき、意見交換を行いました。
皆さまからは内容についての様々なご指摘やご要望、また「これまで知らなかった新しい知識を得ることができた」「農薬についてもっと知りたいと思った」「農薬の安全性について、より自信を持って消費者に説明することができる」「思いが通じる方たちとお話することができて楽しかった」といったお声もいただきました。
併せて第二弾として企画しているWEBツールもご提案し、こちらについてもたくさんのヒントをいただきました。
キックオフミーティングでは、女性農業者ならではのご意見や弊社では思いつかなかったサービスの切り口など、たくさんの気付きがありました。
今後は参加者のご意見を反映した農業女子向けのWEBセミナーを開催する予定です。
WEBセミナーは農業女子の方を対象にオンラインでライブ配信するセミナーで、インターネット環境があればどんな場所からでも参加することができます。
質問する際には、システムのチャット画面より直接講師へ質問を投げかけることもできます。
また、WEBツールにつきましてもキックオフミーティングでいただいたヒントをもとに、内容を充実させ公開していく予定です。
農業女子プロジェクトについて
「農業女子プロジェクト」は農林水産省が推進する女性農業者の活躍を発信するプロジェクトです。女性農業者が日々の生活や仕事、自然とのかかわりの中で培った知恵を企業の技術・ノウハウと結びつけ、新しい製品・サービスを生み出し、それを広く社会に発信していくという取り組みです。