日農フィールドレポート(過去の記事)
2021年5月10日の記事
今回は和歌山県の海南市に訪問しております。温州みかんのそうか病と灰かび病防除のため、薬剤散布を行いました。
訪問した圃場では感染した症状は見られませんでしたが、柑橘類の病害防除においては、開花期の予防散布が非常に重要になります。
圃場の開花状況は樹によって少し差はありましたが、概ね5分咲き程度でした。
今週末には満開を迎えて、来週から落弁が始まりそうです。

[写真:みかんの開花の様子]
今年の和歌山県は4月、5月と天候に恵まれていたため、新芽が多く出ており順調に成長していました。
しかし、みかんの新芽にはアブラムシが発生しやすく、葉の吸汁によって成育に影響を与えることがしばしばあります。
今回は殺菌剤と殺虫剤の両方をみかんに散布して事前防除を行いました。

[写真:みかんの新芽の様子]
また、同じ海南市の別のみかん圃場ではヤノネカイガラムシの発生が見られています。
カイガラムシもアブラムシと同様に、葉や果実に寄生して吸汁することで作物の成育不良を引き起こします。
春から夏にかけては作物の成長が著しくなる一方で、病害虫の発生するリスクも非常に高くなるため、
早めの防除とこまめに作物の様子を観察することが大切です。

[写真:ヤノネカイガラムシの寄生の様子]
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