農薬にできること、私にできること

11ベトナムの豊かな食を
Nichinoブランドで支える

経営学部経営工学科卒 /海外駐在

K.KK.K

K.K
Nichino Vietnam Co., Ltd. 2015年入社

大学では統計学や経営工学を学ぶ。大学4年生の時、日本の稲作と水の使用量に関する研究を行ったのをきっかけに、農薬にも興味をもつように。就職活動では金融や商社、ITなども受けたが、幼いころから農業が身近であり、農産物を安心安全かつ安定的に生産することに貢献できると思ったのが入社動機。学生時代には外国語サークルに所属し、入社時には将来的な海外勤務の希望も出していた。

私のミッション 世界第2位の米の国に
自社製品を広める

ホーチミン市にあるベトナム現地法人Nichino Vietnamの副社長として、会社のマネジメント業務(経営、管理)と、農薬の販売会社に対する営業活動を行っています。本社メンバーのうち日本人は私一人で、英語でコミュニケーションをとり、オフィスは和気あいあいとした雰囲気です。この他に、全国の卸など取引先への販売をするスタッフが各地で活躍中です。ベトナムで作付面積が最も多い作物は水稲で、南部のメコンデルタを中心に広大な水田が広がっています。米の輸出量は世界第1位のインドに次ぐ2位の座をタイと争うレベルです。日本の稲作と異なるのは、作付けが年に2~3回行われ年間を通じて栽培されている点。この水稲を中心とした農業を対象に、Nichinoブランドの製品やその品質を現地の販売会社や生産者にアピールし、普及活動を行うのが私のミッションです。ベトナムに進出している農薬メーカーは非常に多く、世界中の企業が切磋琢磨しています。ベトナムでは多くの日本製品に対し高品質で安全性が高いイメージが浸透していて、農薬もその一つであることが有利な点です。そのイメージを打ち出して自信をもって販売し、ブランド名を浸透、広めていく取り組みを行っています。

世界第2位の米の国に自社製品を広める世界第2位の米の国に自社製品を広める

携わっている仕事 メコンデルタの生産地で
普及活動も

現地の農薬メーカーに対して製品を販売し、そこから卸に流通するケースがあります。この場合、現地のマネージャークラスに対する営業活動や、販売促進担当に対する話し合いを行い、取り扱い量を増やしてもらうための商談を行います。日本とは自然環境や品種だけではなく、作付け期間や栽培方法も異なるため、農薬へのニーズや使い方も日本とは違ってきます。その違いに適した水稲向けの製品を販売しなければなりません。また、製品普及のために週1回程度、営業担当と一緒に産地に赴き、現地の生産者を対象に製品紹介を行います。そこで生産者とのコミュニケーションを図り、困りごとはないか直接話を聞く機会もあります。残念ながらベトナム語がまだ話せないため、スタッフの通訳を介してやりとりを行っています。そのため、生産者の方々が一生懸命話すことをすぐに理解できないこと、直接当社製品の良さを伝えきれないことに、もどかしさを感じることもしばしばです。農業に対する考え方の違いから、提案に納得いただくことが難しい時もあります。しかし、国を超えても、人対人の信頼関係をつくることは欠かせません。違いを乗り越えるべく、信頼関係を築く努力を地道に続けていきます。

メコンデルタの生産地で普及活動もメコンデルタの生産地で普及活動も

面白みとやりがい 違いを知り
グローバル視点を身につける

海外赴任の面白さはシンプルで、知らない土地で働くこと。農業の面でも環境が違い、作り方や考え方も異なることが新鮮な驚きでした。商習慣が違う点もあれば、取引先と飲食をする場合のマナーも初めてのことが多く、戸惑うこともありました。現地のメンバーと皆でランチへ行ったり飲みに行ったりすることも多く、見たことも食べたこともないような、ローカルで美味しいベトナム料理を探して食べに行くことも楽しみです。そんな経験を一つひとつ重ねながら日本とベトナムの違いを知り、さらには世界の農業を考えるグローバルな視点を身につけたいと思っています。肩書こそ副社長ですが、経営や海外でのビジネスの経験はまだ浅いので、業務を通じて学んでいる最中です。そして、現地のメンバーと一緒に、どうすればこの会社が3年後、5年後に大きくなれるのか、時間を割いて議論しています。Nichino Vietnamの目標は、Nichinoブランドのさらなる浸透、普及を通じてベトナムの生産者の皆さんに貢献すること。そして、競合企業に負けないようにビジネスをスピードアップして、日系農薬企業No.1、ベトナムの農薬企業で上位を目指していきたいと考えています。

違いを知りグローバル視点を身につける違いを知りグローバル視点を身につける

農薬にできること、私にできること

高品質なNichinoブランドを浸透させて
ベトナムの豊かな食生活を支えていく

米の生産が多く麺類も米が原料のものが中心。さらに店で食事をすると、テーブルの上に野菜がふんだんにあって好きなだけ食べられる。そんなベトナムの食の豊かさを感じる一方で、品質のバラツキを感じることもあります。一方でベトナムの農業は急速に機械化が進んできました。作物の品質を高め、農業の変化に対応できる農薬を提供するために、新規登録や新たな技術の提供を行い、Nichinoブランドを浸透させていきたいです。

ある日のスケジュール
8:00 出社 メールチェック
9:00 社内打ち合わせ(普及拡販策、新規上市品目の計画等)
12:00 スタッフと一緒に会社の近くの店でランチ
14:00 販社との面談(実績、購入計画の聴取、普及策の協議)
16:00 報告資料作成
17:00 退社
Career step私のキャリアステップ
2015年4月~
入社 国内営業本部長付
2015年8月
国内営業本部 福岡支店
2018年8月
海外営業本部 アジア営業部
2022年4月~現在
Nichino Vietnam Co., Ltd. 出向