原料・製品管理
品質保証
高品質の提供
レスポンシブル・ケアの基本方針に基づき、研究開発から製造、販売、物流、使用、最終消費を経て廃棄・リサイクルに至るバリューチェーン各段階において、製品の品質と安全性の確保に努めています。監視・牽制機能強化のため、環境安全・品質保証部へ品質保証機能を集約しており、製品の品質では環境安全・品質保証部が「品質保証」を、生産本部が「品質管理」を担います。当社グループの製造企業であるニチノーサービスと一体的に詳細な検討を行い、その維持・向上に注力して品質マネジメントを推進しています。原体*1製造においてはGMP(医薬品の製造管理および品質管理の基準)の管理手法を応用した品質管理を実施しています。
当社グループ外の製造委託先も含めた品質管理の実施状況については、環境安全・品質保証部が独立的な立場で監査しています。製造物責任(PL*2)についてはリスク管理を行い、問題の未然防止を図っています。また製品に関するクレーム等に対しては、対応状況を社内のデータベースとして見える化し、迅速かつ適切な対応に努めています。
*1 農薬の有効成分
*2 Product Liability

化学物質の適正管理
当社グループでは農薬および農薬以外の製品、試験研究用サンプル等の化学物質を安全に取り扱い、災害・事故を未然に防ぐため、各品目の安全データシート(SDS)を作成し、農薬製品についてはホームページで提供しています。2023年度は、2024年4月1日改正施行の安衛法(労働安全衛生法)に対応するよう各品目のSDS改訂に注力しました。また化学物質の取扱いがある事業所では改正安衛法に従い化学物質管理者、保護具着用管理責任者を選任し、必要な対応を行いました。原材料や商品のSDSも含め、当社グループ各事業所が必要に応じてSDSを閲覧できるよう、社内ネットワーク上にSDSライブラリを構築し活用しています。
製品のライフサイクルを通じたスチュワードシップの推進
当社グループでは研究から製造、使用、廃棄に至る製品のライフサイクルを通じた安全管理に注力し、適切な情報を提供しています。特に研究開発段階では独自の社内規程による自主監査も実施し、いわゆる「プロダクトスチュワードシップ」の取り組みを続けています。各種製品や農薬全般に関するご質問・ご相談のためのお問い合わせ窓口として、電話やホームページでのお問い合わせフォームを設置しています。

また製品による万が一の中毒事故に対応するため、医療機関等から公益財団法人 日本中毒情報センターへの問い合わせに役立つよう、当社製品のSDSを同センターに提供しています。