労働安全衛生・保安防災
グローバルゼロ災の推進
国内グループ会社では、レスポンシブル・ケア活動の一環として「労働安全衛生、保安防災コード」の中で、労働・通勤途上災害ゼロ、設備の重大事故ゼロを目標に掲げて活動をしています。オフィス、研究所など事業所の形態に関わらず全事業所で定期的に安全衛生委員会を開催し、また全営業車にドライブレコーダーを搭載して保険会社による運転操作の採点を安全運転の啓発に活かしています。海外グループ製造会社では、ISO45001(労働安全衛生マネジメントシステム)等を活用した取り組みで災害ゼロを推進しています。今後もレスポンシブル・ケア活動の海外展開を図り、NICHINO グループ一丸となって労働安全衛生・保安防災活動を推進していく計画です。
グローバル労働安全監査体制の構築
国内グループ会社の全事業所を対象に、労働安全衛生を含むレスポンシブル・ケア活動全体の現地監査と書面監査を環境安全・品質保証部が実施し(計2回)、監視・牽制機能の強化を図っています。監査では、事故・災害の現場確認を含め事業所の活動がより安全になるよう指導しています。グローバルでは2023年度に製造拠点のあるNichino India(インド)、Sipcam Nichino Brasil(ブラジル)を現地査察し、安全管理体制の確認・指導などを行いました。今後はレスポンシブル・ケアやISOの手法を活用したグローバルな監査体制の構築、海外グループ事業所の監査を計画しています。
研究段階での事故回避

当社グループの研究拠点では研究活動の安全管理を高いレベルで実施するため、危険物取扱者など国家資格の取得を奨励し、有資格者を増やす取り組みを継続的に実施しています。事業所安全衛生委員会を中心に、KY(危険予知)活動、リスクアセスメント、安全教育、安全パトロールなど事故回避を意識した安全活動を推進しています。万が一事故が発生した場合、被害を最小限に留めるため各種訓練も行っており、自衛消防隊は2023年度に大阪府河内長野市の消火技術練成会の屋内消火栓の部で優勝しました。他事業所で起きた災害事例をテーマとしたリスクアセスメントの実施、研究初期段階から多角的な安全性研究の実施など、常に広い視野で安全活動に取り組んでいます。
生産現場での重大事故撲滅
全ての生産拠点でISO45001を取得しており、労働安全衛生マネジメントシステムを運用した安全活動および設備保全を推進しています。ニチノーサービスではリスクアセスメントを5段階評価で実施しており、レベル3以上の撲滅を会社方針として、アセスメントの結果を踏まえた作業手順の見直し、設備改良などでリスク低減に努めています。また生産効率だけでなく安全面も考慮したスマート工場(インテリジェント化・自動化)の検討を始めています。海外の生産拠点では、各事業所で事故回避・撲滅に努めていますが、今後は定期的な視察・監査を通じて、マネジメントレベルの向上の取り組みを進めていく計画です。