NICHINO 日本農薬株式会社

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スマート農業への取組み(2021年度)サステナビリティ
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社会のニーズに対応したソリューション

社会の課題・ニーズに応え続けるNICHINO グループ

農作物の安定供給のために

農薬による生産性向上
世界の人口は現在約81億人ですが、2050年には約97億人に達すると予測されています。一方、耕作可能な土地は限られており、農地面積は1990年代からほぼ横ばいです。森林伐採を抑えるためにも、限られた農地での生産性向上には農薬などの技術の活用が不可欠です。
当社はより環境に優しく、より安全な製品を市場に送り出すべく、環境生物に対する影響軽減や、残留量の低減など環境に配慮した農薬製品を開発しております。自社製品のうち環境や人畜への安全性が相対的に高い製品を「環境調和型製品」として独自に定め、それらの普及拡大に取り組んでいます。
 

農業従事者減少や後継者不足に対応するために

スマート農業による生産効率の向上
日本の農業者は高齢化と後継者不足により減少し、2020年には136万人となり、2005年から約50%減少しました。一方、一農業経営体あたりの耕地面積は、2005年の1.9haから2020年には3.1haと、約1.5倍に増加しています。スマート農業はAIやIoT技術で作業効率を上げ、生産性を向上させます。これにより若者の参入を促し、農業の持続可能性を高めることが期待されています。
当社は、「レイミーのAI病害虫雑草診断」アプリをはじめとする営農支援ソリューションを提供し、病害虫や雑草防除に関する知識のデジタル化・普及に取り組むとともに、同アプリ海外版の展開も行い、世界的なスマート農業化の促進に貢献しています。また、普及が進むドローンでの散布に向けた農薬の開発を積極的に行い、省力化による農作業の負担軽減にも取り組んでいます。
 

安全で安心な食品の流通のために

食品分析事業による食品の安全性確保への貢献
当社が農薬を研究開発をするなかで蓄積した分析技術を活用し、グループ企業である日本エコテック株式会社では、残留農薬をはじめとした食品中の各種分析事業を行っています。
同社は食品衛生法に基づく登録検査機関としても認定されており、事業を通じて食の安全と安心に貢献しています。
 

健康なくらしのために

医薬品の創生、原薬供給による健康寿命の延伸
当社は人々の健康なくらしに貢献するために、農薬開発で培った知識・経験を活かし医薬原薬の創薬に取り組んでいます。当社が創生した水虫薬は、国内外で多くの患者に使用されています。爪水虫が悪化すると歩行困難や転倒などのリスク増加につながり、健康寿命を縮める要因の一つになります。このリスクを抑えるため、当社の水虫薬の有効成分は医療機関の処方薬としても活用され、健康寿命の延伸に貢献しています。
 

地球温暖化へ対応するために

GHG排出量削減や都市緑化への貢献
地球温暖化の影響は、異常気象の増加、海面上昇、生態系の破壊、農業生産の減少、健康被害など多岐にわたり、持続可能な未来に向けた大きな障害となっています。
当社では、現地生産や製造工程でのGHG排出量削減に貢献する製品「リョーガ」の開発など、省エネへの取り組みを進め、2050年に日本とブラジルでのカーボンニュートラルを目指しております。また、株式会社ニチノー緑化では、緑化事業を通じて都市環境の改善に貢献し、都市緑化による二酸化炭素の吸収や温室効果ガスの削減に取り組んでいます。
 
高温障害を緩和する農業資材
 近年の高温障害は農作物に深刻な影響を与えています。例えば、稲では高温により白未熟粒や不稔が発生しやすくなり、葉菜類や果菜類では発芽不良や活着不良、着果不良が見られ、品質や収量が低下します。これらの影響は、農業生産に大きな損害をもたらし、食料供給にも影響を及ぼす可能性があります。
 当社はそういった農作物への高温障害を緩和する農薬「フジワン」の開発や、環境ストレスに強い作物作りに貢献するバイオスティミュラント「クロスバリュー」の普及を通じて、環境変動が農業生産にもたらす影響の低減にも取り組んでいます。
 

生物多様性保全のために

農薬や住環境剤による外来生物被害防止
 グローバル化や国際貿易の拡大に伴い、外来生物の問題が深刻化しています。外来生物は生態系に大きな悪影響を与えることが多く、生物多様性を守るためには、その適切な管理や駆除が求められています。
当社は、農薬や住環境薬剤の開発を通じてそれらの駆除や被害防止に貢献するとともに、標的外生物への影響の少ない環境調和型製品の普及によって、生物多様性保全に取り組んでいます。
 

その他の取り組み

・高品質なシロアリ駆除剤の提供による住宅の寿命の延長
>アグリマート社についてより詳しく

・工場でのペストコントロールの省力化に貢献するシステム
>衛生害虫診断「レイミーのAI害虫同定計数システム」についてより詳しく

・エコマーク認定生地を使った耐久性の高いピンフラッグ
>環境配慮型ピンフラッグについてより詳しく
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